マンションの販売市場と購入時の注意点

購入時の注意点

マンションに住む場合、毎月管理費と修繕積立金を支払わなくてはなりません。 管理費は、共用部分の清掃やエレベーターなど設備類の点検、整備といった管理業務のために、委託した管理会社に支払われる費用です。 修繕積立金は、将来行なわれる建物の修繕に備えるお金、つまり建物をきちんと維持していくために必要なお金を月々貯めていくものです。

建物は適切なメンテナンスをしていくことで、老朽化や、破損を防止することができます。建物にそういった何らのか不備が生じたときには、修繕積立金で修理を行います。 建物をできるだけ長くきれいに維持していくためには10年から15年に1回程度の外壁塗装などが必要ですが、修繕積立金はこのような大規模修繕工事のための費用にもあてられます。 壊れる前に予防としてメンテナンスを適宜行えば、建物を長持ちさせ、資産価値も損なわれなくて済みます。

マンションを購入しやすいように管理費が購入初期は安い金額で、 年々上昇していくように設定されているマンションもあります。管理費が20年後には破たんしかねない高額の設定になっていることに購入後に気付いたというケースもあります。 フィットネスジムや焼きたてのパンが購入できる店舗が併設されているといった、一見豪華で便利な付帯設備がサービスの一環だと思って購入したら、その維持費が管理費でまかなわれており、 結果的に居住者がとんでもない高額な管理費を負担していたという場合があるのです。 購入する場合は住宅ローンの返済計画だけでなく、管理費に含まれているものが何か、定額なのか、きちんとした修繕計画がなされた物件かどうかを確認する必要性があるといえます。